関東地方図書館のHP③:宅配と郵送サービス

宅配と郵送サービスについては、混乱したチェックになってしまったことお詫びします。次の地方に向かう前にあらためて整理したいと思います。以降は、「郵送サービス」は無料の「点字ゆうパック」を想定します。このサービスは、手続きさえすれば、予算がかからずやれるサービスですから、どの館でもやりやすいサービスだと思います。
一方、宅配ですが、今回、宅配に関連する記述をチェックしていて、以下のような事を感じました。
①「宅配」はカウンター、だから職員が担うべき。ただの本の配達ではない。というように、私はかつて、ハンディキャップ・サービスの理念としてまなびました。でも、現在、館内のカウンターさえ正職員がいないケースも多い現状で、「宅配」の現状は、事実上本の配達になっているように思いました。ですから、ボランティアが担っている、宅配業者に委託している、「心身障害者用ゆうメール」を使っていると思われるところが大半を占めています。
②一方、"いわゆる”障害者ではない方への有料宅配、やコンビニ受取が、予想以上にあるように思いました。図書館まで遠ければ、電車代、バス代より宅配料が安い、とか、本を運ぶのがしんどいから宅配がいい、というケースもあるのではないでしょうか? 図書館への距離によって、ハンディがあるともいえそうですが、現実にこれを無料化するのは無理でしょう。コンビニ受取りとか、アイディアとしては良いようですが、費用はかなりのもののようです。
利用者の方から、「返すだけでもブックポストを増やして」ともいわれますが、運営する方としては、その回収頻度と方法と等がなやましく、利用が多いところほど踏み切れないのではないでしょうか?
疲弊気味で、効率を求められる現場で、こうしたサービスを、どう位置づけて、どう進めていくのか、難しいですね。