おそるべし、アメリカの図書館

今読んでいる本に出てくる図書館サービスがスゴイんです。う〜ん、ここまで頑張れるか!?

異星人の郷 上 (創元SF文庫) (創元SF文庫)

異星人の郷 上 (創元SF文庫) (創元SF文庫)

これ、中世のある出来事、と現在の統計歴史学者トムのドラマが交互に進みます。この学者の研究の様子がスゴイの。図書館を通じて、いろんなデータベースを入手しているのですが、ドイツの小さな集落なので、資料が少ない、とのことで 『テリオウ記念図書館』に資料をあさりにいくのですが、まず、24時間開館で、海外からの問い合わせに、データ送ったりしてる司書がいます。この司書が「午後8時を過ぎると、カルフォルニアからの問い合わせが途絶えて、ワルシャワやウィーンが早朝を迎えるのはもっとあと」で、夜は暇と、トムを手伝ってくれるんですが「ネットのリサーチでは、熟練した図書館員にかなう人はいません」と断言! 「検索条件を絞り込まないとだめなんです。わたしならワーム・プログラムを書いて、関連用語まで含めて、絞り込んだ検索ができます。」「文脈をスクリーニングするように作ります。関係ないものを拾ってこないように」云々・・・。
1300年代のドイツの断片的文書をガンガンとネット検索であさっていくんですよ。う〜ん、こんなことする自信ないわぁ、この図書館って公立? それとも大学図書館、ちょっと特殊な中世コレクション持っているので、専門図書館かとも思うのですが。恐るべし、アメリカの図書館です。